| 平成15・16年度 指導重点項目 | ||||||||||
| はじめに | ||||||||||
| 我々が審判をするバスケットボールのゲームは、非常にエキサイティングなものです。 | ||||||||||
| 近年プレイヤーの運動能力や技術が発達し、より早く動くことができるプレイヤーが増え、 | ||||||||||
| また長身者のプレイヤーも多くなり、バスケットボールが、よりダイナミックに発展しています。 | ||||||||||
| 加えて、ルールの変更に伴い、よりスリリングなシーンも多くなり、審判に求められるものも | ||||||||||
| 多くなりました。 | ||||||||||
| そこで、審判部会として、これらの要求に応えるべくより良い判定をするために、注意すべきことや | ||||||||||
| ゲームを管理をする上でのポイントを指導の重点項目として、次のとおりまとめました。 | ||||||||||
| 1.審判としての視野(ビジョン)の確立 | ||||||||||
| @ボールと10人のプレイヤーを常に確認できているか? | ||||||||||
| フロアーバランスを確認した上で、ゲーム全体の(コート全体)の中で何を見るべきかを選択します。 | ||||||||||
| Aオフェンスが意図して動く⇔ディフェンスはどのようなアクションを起こすか? | ||||||||||
| 判定する上で、しなくてはならないことは、オフェンス/ディフェンスどちらか一方ではなく | ||||||||||
| 双方のプレイヤーを視野に入れる習慣をつけること が必要です。 | ||||||||||
| あわせて注意したいことは、ゲームのポイントにもなりうる見るべき一例として | ||||||||||
| そのゲームにおいて最も注目すべきマッチアップはどこか? | ||||||||||
| シュートを打てばゴール下に多くのプレイヤーがリバウンドに入ってきます。 | ||||||||||
| ボール中心の視野ではファウルの判定はできません。 | ||||||||||
| 特に、オフボールへのマッチアップから目を離さないこと が重要です。 | ||||||||||
| コート上で起こる全てのことは、2人の視野の入っていなくてはなりません。 | ||||||||||
| そのためには、2人の協力が必要となるのです。 | ||||||||||
| そして、常に良いポジションをとること が大切です。 | ||||||||||
| 審判が見るべきものは、時としてプレイヤー、ベンチ、観客より広い視野が必要である | ||||||||||
| ということを学びましょう。 | ||||||||||
| 2.ルール(含む改正点)・マニュアルの正しい理解と適用 | ||||||||||
| @バスケットボール技術の理解と規則の正しい適用 | ||||||||||
| 技術の理解と規則を正しく適用することにより、正しい判定が生まれます。 | ||||||||||
| ゲーム中、時として大変エキサイティングな場面や審判に対して的確な判定を要求されます。 | ||||||||||
| A基本的なシグナルは、習得できていますか? | ||||||||||
| どのような場面においても、オフィシャル、ベンチ、観客、誰にでもわかるシグナルが必要です。 | ||||||||||
| Bあなたは年々変わるルールの一番の理解者ですか? | ||||||||||
| 人にルールを尋ねるのではなく、聞かれたら答える立場であることを理解していますか? | ||||||||||
| 変更があれば、即時に習得することが必要です。 | ||||||||||
| C審判の約束と習慣を理解し、より良い判定につなげて下さい。 | ||||||||||
| 責任範囲と協力が必要であることを知って下さい。 | ||||||||||
| 以上のことから、是非愛読書の一つにルールブックを入れて下さい。 | ||||||||||
| そこから、規則の精神と目的を理解して下さい。 | ||||||||||
| 3.相手審判やテーブル・オフィシャルとの連携意識の向上 | ||||||||||
| @ゲーム前のミーティングと確認を行い、パートナーとの協調。 | ||||||||||
| ゲーム前は、必ずパートナーとの時間を持って、チームの特徴やゲームのスタイル等、 | ||||||||||
| ポイントを確認するなどパートナーとのコミュニケーションを図り、スムーズなゲーム運営が | ||||||||||
| 行われるよう努めましょう。 | ||||||||||
| Aテーブル・オフィシャルの仕事を理解していますか? | ||||||||||
| これはゲームを管理する上で大変重要なことです。 | ||||||||||
| ルール上、表示装置は観客を含むゲームに関わる全ての人にはっきりと見えるように | ||||||||||
| 設置されています。 | ||||||||||
| そのことを理解した上で、残り時間、24秒計、得点の確認やタイムアウト、交代の要求 | ||||||||||
| について審判とテーブル・オフィシャルが常にコミュニケーションをとること が重要です。 | ||||||||||
| そして、パートナーとのアイコンタクトをとる習慣も身につけましょう。 | ||||||||||
| 4.試合のスピーディーな進行、重要な時間帯への対応 | ||||||||||
| トラブルは、得点、ゲーム・クロック、24秒計、また各ピリオドの終わり等、様々な | ||||||||||
| スチュエーションにおいて起こります。 | ||||||||||
| @よってパートナーの協力のもと、素早く対処すること。 | ||||||||||
| またそのようなトラブルが起こることを予想しましょう。 | ||||||||||
| A時計が止まっている時、審判は注目される。 | ||||||||||
| 判定をした時やフリースロー、スローイン、選手交代時、タイムアウト後のゲーム再開時に | ||||||||||
| 審判は注目されています。そのことを常に意識して、必要に応じてスピーディーに行動しましょう。 | ||||||||||
| B各ピリオドの始まりや終了間際、タイムアウト直後のゲーム(テンポ)変化への対応 | ||||||||||
| チームが戦術を変えたり、残り時間を意識したプレー等があることを予想して、変化に対応できる | ||||||||||
| 能力を身につけましょう。 | ||||||||||
| そして、他のスポーツにはないバスケットボールが持つゲームの特性を感じましょう。 | ||||||||||
| 5.審判員としてのコンディショニング(心身とも)の意識 | ||||||||||
| ゲームに臨む審判員は、常にベストな状態でなければなりません。 | ||||||||||
| コンディショニングとは、 | ||||||||||
| @目標に対し最大のパフォーマンスを発揮するための心身の調整 です。 | ||||||||||
| 年々、プレイヤーの能力の向上や4ピリオド制によりスピーディーなゲームが多くなっています。 | ||||||||||
| Aハードなゲームであっても走りきる体力を維持するには、ゲーム前の食事や | ||||||||||
| 睡眠にも気を遣いましょう。 | ||||||||||
| 審判はゲームに対して常に公平な立場で臨み、より正しい判定を求められます。 | ||||||||||
| あなたの決断力が重要なポイントになるのです。 | ||||||||||
| そのため、体力面はもちろんのこと、精神面での強さも必要となります。 | ||||||||||
| B安定した精神力を持つことができれば、判定できる決断力を養うことができます。 | ||||||||||
| Cゲーム後のクール・ダウン | ||||||||||
| ゲーム前と同様に、ゲーム後にも両面(体力・精神)に気を遣い、次のゲームに備えて下さい。 | ||||||||||
| D前向き(ポジティブ)な考えを忘れない。 | ||||||||||
| 反省することは必要ですが、良い判定ができなかったことを後向きに考えることなく、 | ||||||||||
| 次に何をすればよいのか?前向きにいきましょう。 | ||||||||||
| すべて日頃のトレーニングが大切です。 | ||||||||||
| 6.悪い手の使い方への対応 | ||||||||||
| 審判がゲームでの判定基準を示す大きなポイントは早い段階から手や腕を不当に使うことや、 | ||||||||||
| 手を使い相手を押したり、押しのけたりすることを許してはなりません。 | ||||||||||
| @判定基準の基本は、悪い手をいち早く取り上げることです。 | ||||||||||
| これはディフェンスの手はもちろんのこと、オフェンスの手にも注意が必要です。 | ||||||||||
| ポストプレイやポジション争いにおける手の使い方については、次のことに注意しましょう。 | ||||||||||
| A悪い手を使っての有利・不利があってはなりません。 | ||||||||||
| 悪い手への正しい判定により、ゲームをクリーンに進めること が大切です。 | ||||||||||
| 7.ブロックショットに対する見極め | ||||||||||
| バスケットボールの魅力はいかに得点につなげるか、そしていかに守るかオフェンスは、 | ||||||||||
| ディフェンスのほんのわずかな隙間をぬって、ショットにいき、またディフェンスはそれを | ||||||||||
| 阻止しようとします。プレイヤーのスピードは増し、長身者も多くなり、ブロック・ショットが数多く | ||||||||||
| 見られるようになりました。 | ||||||||||
| このように | ||||||||||
| @プレイヤーの能力が向上していることから、安易に笛を鳴らさぬよう判定する見極めが必要です。 | ||||||||||
| ファウルを見逃した場合、あるいはファウルではないのに、そのプレイをファウルとして判定し | ||||||||||
| 罰則を科した場合、プレイヤー、ベンチ、観客に不満を持たせることになります。 | ||||||||||
| そのようなことがないよう、 | ||||||||||
| Aベストポジションからの判定ができるように心がけましょう。 | ||||||||||
| そうすることが、信頼される審判につながります。 | ||||||||||
| 8.ショット・クロックの把握 | ||||||||||
| ルール改正により、ショット・クロック・ブザーがなるケースが多くなりましたが、これは、 | ||||||||||
| 我々審判が誰よりも先に知っているべきことです。 | ||||||||||
| @24秒の合図がいつ鳴るのか、審判はいち早く把握しなければなりません。 | ||||||||||
| なぜなら、表示装置は、ゲームに関わる全ての人にはっきりと見えるように設置されている。 | ||||||||||
| すなわち | ||||||||||
| Aプレイヤーベンチ、観客が常に意識しているからです。 | ||||||||||
| 審判はパートナーの協力のもと、ファウルの判定はもとより、ショット・クロックの表示にも気を配り、 | ||||||||||
| 視野に入れておかなければなりません。 | ||||||||||
| B表示の確認(残秒とルールの理解)につながるのです。 | ||||||||||
| これらのことは、ゲームコントロールに必要なようそのひとつ なのです。 | ||||||||||
| さいごに | ||||||||||
| 皆様の努力により、より正しい判定が生まれバスケットボールに関わる全ての人から信頼される | ||||||||||
| 審判員となるよう願っております。 | ||||||||||